覚せい剤、シンナー等薬物乱用がもたらす弊害は、単に乱用者個人の身体への影響にとどまらず、平和な家庭を崩壊し社会秩序を乱すなど大きな社会問題となっています。近年、薬物汚染は、特に青少年を中心に一般市民にまで深く浸透しており、乱用薬物も多様化の傾向にあり、深刻な状況にあります。
薬物乱用とは、医薬品を本来の目的から逸脱した用法や用量あるいは目的のもとに使用すること、医療目的にない薬品を不正に使用することをいいます。
もともと医療目的の薬物は,治療や検査のために使われるものです。それを遊びや快感を求めるために使用した場合は、たとえ1回使用しただけでも乱用にあたります。
「やせる薬」「肩こりに効く」「眠気が覚める」などと親切に見せかけた誘いの言葉に、ついつい乗せられないよう勇気をもって断ることが大切です。
乱用者の多くは、ほんのちょっとした好奇心から安易に使い始めてしまいます。
薬物乱用による依存は、より強い効果を求めて次第にエスカレートしていきます。
いたずら半分の少年期の「タバコ・お酒」に始まり、シンナーなどの有機溶剤に興味を持ち、やがて大麻・覚せい剤・コカイン・麻薬などの乱用へ移行し、ひいては取り返しのつかない「犯罪を起こす」ことにつながっていきます。
一時の好奇心から一生を台無しにしないようにするためには、医薬品を始めとする薬物についての正しい知識を持つことが第一歩となります。
そして何より必要なのは、様々な薬物乱用の誘惑に対して〝断る勇気〟を持つことなのです。
薬物乱用・薬に関するご相談は、薬剤師がお伺いいたします。
お近くの薬局・病院の薬剤師や保健所へどうぞ!
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